2022/12/28味える御膳
鏡開き
1月11日は「鏡開き」。
お正月は年神様をお迎えする行事であり、年神様へお供えするのが鏡餅。
この鏡餅が年神様の依り代いわば居場所となり、鏡餅に年神様の力が宿るとされています。
お正月が終わって鏡餅を食べることで、年神様をお送りし、鏡餅に宿った年神様のご利益をいただき一年間の無病息災を願うという意味があります。
鏡開きはもともと武家から始まった行事で、刃物を使うのは切腹を連想させ禁物でした。そこで、手や木槌などを使って割るのですが「割る」というのも縁起が悪いので、末広がりで縁起の良い「開く」を使って「鏡開き」となりました。
ではなぜ、鏡餅を「ぜんざい」で食べることが多いのでしょうか?
赤い小豆は邪気を払い魔除けになると考えられていて、お祝い時だけでなく、吉凶共に儀礼や節目の料理に使われてきました。
例えば、お祝いの席に欠かせないお赤飯の中には、小豆が入っています。
新年に鏡餅の神様の力、小豆の魔除け、その両方をいただくことにより「一年間の無病息災と魔除けを願う」という由来があるのです。